阿含経

1.阿含経とは

「阿含経(あごんきょう)」はとても古い文献です。仏教で一番古い経典は、阿含経典と偈頌(げじゅ)経典に分けられますが、そのうちの一つがこの阿含経典になります。

お釈迦様が亡くられてからお釈迦様の言行を記録していくつもの経典が作られました。それがある時期に、内容や文量ごとにまとめられて「阿含(=āgama, 日本語に訳すと伝承という意味です)」と呼ばれるテキストが作成されました。これはいくつもの経典を集めて作った書物なので、現代風に言えば「お釈迦さま全集」とでも言うべきものです。

石碑の研究などから、阿含経というまとまりが出来たのはアショーカ王の時代(紀元前268-232 治)より後ではないかと考えられています。大乗仏教が成立する以前には、もっぱらこの阿含経典が、仏教徒たちに勉強されていました。現代にもこの阿含経典は伝わっており、『長阿含経』、『中阿含経』、『雑阿含経』、『増一阿含経』という四つの阿含が伝承されています。

2.注意事項

阿含経典を読む際の注意事項です。阿含経典はお釈迦様の言行をまとめたものですが、固定化されるまでにずいぶんと時を要したために、お釈迦様が実際には発言していないことがお釈迦様の言葉として記録されたり、あるいは本当に言ったことであっても色々とつけ足されたうえで伝承されている可能性があります。(これはお釈迦様に限らず、キリストや孔子などの古代人の思想を学ぶさいには避けて通れない問題です。)

そのため、ある経典の文句を一つ取り出して「これこそが釈迦の言ったことだ!」と軽々に判断しないようにしてください。それは増広された箇所かも知れません。阿含経に書かれているものはお釈迦様の思想に初期の仏教徒たちの思想がまぜこぜになったものだということをよく理解した上で読むことをおすすめします。

[阿含経一覧]

四阿含

  • 雑阿含経(解説第一経
  • 中阿含経
  • 長阿含経
  • 増一阿含経

四阿含単訳

非阿含小乗経典