「雑阿含経」の解説

1.雑阿含経とは

『雑阿含(ぞうあごん)経』はとても古い経典です(「 阿含経 」を参照)。阿含経には全部で四種類ありますが、そのうちの一つが、ここで翻訳している「雑阿含」になります。「雑阿含」は四阿含の中でも比較的短い経典を集めて作られました。

この経典が中国に伝承されたのは西暦435年~436年のことです。グナバドラという外国のお坊さんの手によって伝えられました。このとき翻訳された1500年以上前のテキストが、それほど大きな変化を経ないまま現代にまで伝わっています(スリランカのパラレルテキストもブッタゴーサによって大体同じころに固定化されました)。

1500年前と言えば途方も無い昔のことですが、それでもなお、お釈迦さまの死後からはずいぶん時を経ています。できることならばもっと古い資料を利用したいものですが、現代の我々に得られる資料は限られている以上、こうした資料を地道に読むことでしかお釈迦様の思想に接近することはできないでしょう。

2.目次